NICU
さて、緊急事態のあった次の日、部屋の廊下にストレッチャーが運ばれてきました。
そして、看護婦さんが一言。「今日は面会行こうか!」
昨日、あれだけあれだけ大騒ぎして動けるわけがない・・・
はづチチは朝から来てくれてる。
と言うことで、(どういうこと?)はづチチと看護婦さんと一緒に始めて輝沙羅にご対面です。
ストレッチャーに移って、大移動!大騒ぎで、NICUへ。
輝沙羅のお隣にいたお友達にちょっとどいてもらって、輝沙羅の保育器の前に・・・
そして、初めてのご対面!はづハハは、うれしくて何も言えなくなってしまいました。
思ってたより小さかった輝沙羅。触ると壊れそうなくらい小さな体で、一生懸命頑張っていました。
「頑張れ!輝沙羅。お姉ちゃんの分まで・・・」と、声を掛けて、初めての握手。
ほんの短い時間でしたが、やっと会うことが出来ました。

そして、次の日からはづハハはみるみる回復していくのでした。
日に日に、点滴は少なくなり管も取れて、車椅子がOKになりました。
車椅子になった日に、また、輝沙羅に面会に行くことが出来ました。
チチと一緒に面会に行くと、体内酸素濃度がどんどん下がっていってる・・・心拍もどんどん落ちている・・・
看護婦さんは慣れた手つきで保育器を叩いて元に戻していました。そして、しばらくすると、元に戻りました。
未熟児で生まれると、たまに呼吸を忘れることがあるらしく、周りから刺激を与えて呼吸をさせるのです。
輝沙羅も、よく呼吸を忘れて、しばらく呼吸を助ける薬を入れてました。そして、未熟児性貧血で輸血もすることになりました。

そして、産後10日、はづハハは歩けるようになりました。このとき、看護婦さんは「すご〜い・・・歩いてるの久々に見た・・・」と喜んでくださいました。
歩けるようになったら、いつでも面会にいけるようになります。まだ痛い傷を抑えながら、NICUへ行くことになります。
輝沙羅も頑張ってるし、はづハハも頑張るぞ!
輝沙羅は、自発呼吸をしててほとんど呼吸器に頼ってない状態。でも、たまに呼吸を忘れるから付けてるだけ。
呼吸器をしながらチュチュをしてる輝沙羅を見てると、初寿紀とダブるところが・・・やっぱり、姉弟やね・・・

年末には点滴もすっかり取れて、一日一回は輝沙羅のところへ。
一時期、輝沙羅の状態が???ってこともありましたが、何とか踏ん張ってくれてます。
そして、輝沙羅の水頭症の手術をしてくれる病院も決まり、今の病院と新しい病院と連絡を取って様子を見ることに。
はづチチは、新しい病院に一度行って、担当の先生と話をしてくれました。

大晦日、カウントダウンはNICUで!と思っていました。
当日、病室から近所の遊園地のカウントダウン花火が見れると言うことで入院中の妊婦さんがみんな集まってきました。
もちろん看護婦さんと先生も見に来てました。はづチチも、カウントダウンをしに来ました。
12時直前、はづハハはNICUへ。はづチチは?と言うと、花火をビデオで撮ろうとしていたらしく、どっちに行こうか迷ってるうちに
カウントダウンを迎えてしまいました・・・

無事、、年を越し平成16年1月12日。予定通り、はづハハは退院しました。産後ちょうど1ヶ月。
輝沙羅はもちろん、まだまだ保育器・・・
そして、はづハハは午前中に家族の夕食を作り、午後から病院へ行くと言う生活が始まりました。
初寿紀の時も、同じようにしていたので大丈夫だろうと思っていたのですが、やっぱり体力が落ちているみたいで
初寿紀の時よりはきつかったような気がします。(場所も遠いしね〜)

しばらくして、輝沙羅のCTの写真を持って新しい病院へはづチチと二人で行くことになりました。
とにかく大きな病院で、しばらく待って先生に会って話を聞きました。
「とりあえず、手術はうちでします。その後の病院はご両親で探してください。ちゃんと、呼吸器の管理が出来る病院で長期入院が大丈夫な病院を家の近くで。」はづチチとはづハハは「???」先生「とりあえず、手術後の病院を見つけておかないと」はづチチ「ここでは診てもらえないんですか?」先生「うちまで通うのは遠いでしょ?」はづチチ「こっちに引っ越すつもりなんですけど?」先生「どこに引っ越すんですか?大阪市内なら何とか他の病院紹介できるんですけど?」はづハハ「まだ決まってないんですが・・・」先生「うちもね〜一杯で・・・うちでは無理ですね・・・」と言うことで、病院探しをしなければならなくなりました。
そして、輝沙羅の病院へ行って先生に事情を話すと「う〜ん・・・困ったな〜」とりあえず、病院を探してもらうことになりました。

さて、輝沙羅は相変わらずで元気にしてました。寝たり起きたり・・・嫌なことがあると泣いて、モニターのアラームを鳴らして看護婦さんを呼びます。
ミルクは、鼻のチューブから入れてもらって、吸収できたり残したり・・・それでも、体重も増えていってます。
そして、平成16年2月7日の夜中。輝沙羅は、自分で呼吸器を取ってしまいました。
自発呼吸もしてるし、と言うことで。呼吸器が取れると抱っこができるようになりました。頭が柔らかすぎて最初は怖かったけどだんだんなれてきました。
その頃、手術をしてもらった後の病院が決まり、その病院の近くに引越しすることも決まりました。
はづハハは、家のことを午前中にして、引越しの準備、輝沙羅の面会・・・と忙しい日々を過ごすことになりました。

輝沙羅は、呼吸器が取れたら今度はミルクを口から飲めるようになりました。
少しずつですが、飲めるようになりました。しかし、飲み込みが上手く出来ないためたくさんは飲めません。
ゆっくりゆっくり・・・輝沙羅のペースで頑張りました。
そして、しばらくすると保育器卒業しました。保育器を出ると、ミルクもどんどん飲めるようになって来ました。
はづチチとはづハハは、奈良のはづチチの実家から、大阪の輝沙羅の病院の近くに無事引越しもし、転院の準備はバッチリです。
後は、手術してもらう病院からの連絡待ちです。(と、言うよりあまりにも遅いのでこっちから連絡してもらいましたが・・・)



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